御忌(809回忌)を奉修(2020年)

新型コロナウイルスの影響が日増しに大きくなり、多くのイベントが中止・延期になる中ですが、予定通り2月24日に御忌の法要を勤めました。皆さまウイルスを吹き飛ばす元気な姿でご参詣され、ひと安心しました。

例年この御忌(ぎょき)は、1月25日ご往生の法然上人の年忌法要とともに、2月15日ご入滅すなわち涅槃に入られたお釈迦さまの涅槃会(ねはんえ)を兼ねています。お釈迦さまがインドのクシナガラで涅槃された様子を描いた「釈迦涅槃図」を本堂に掲げ、ご焼香していただきました。

この釈迦涅槃図は善福寺火災(昭和57年)の際に表装修復に出していたため、幸運にも消失を免れたという奇跡的なもの。箱の裏には以下の裏書きがされています。

享保三年二月十五日 和州勾田村 善福寺十二世 實譽傳恵代

享保3年は1718年、第8代・徳川吉宗の時代に制作されたことが分かります。大変貴重なものであり、毎年この時期だけ開帳しています。2月末日まで開帳しているので、ご覧になりたい方は玄関までお声がけください。

涅槃会にちなみ、法要後には「浄土宗の劇団ひとり」こと山添真寛上人によるお釈迦さま紙芝居『悩める王子のシャカリキ大冒険』を上演。お釈迦さまのご生涯を、特にご誕生から悟りを開くまでを中心的に楽しくお話くださいました。振替休日ということもあり近所の子どもたちも多く駆けつけ、お釈迦さまクイズや紙芝居を一緒に楽しんでくれました。

新型コロナウイルスが一日も早く終息し、3月のお彼岸も無事に迎えられることを願ってやみません。

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